貧下中農協会

農村の社会主義教育運動の中で組織された、人民公社の貧農および下層中農社員の自発的意志にもとづく致命的な大衆的階級組織です。中国農村の階級構成は、もとの地主富農5%、富裕中農25%、貧下中農70%となっていました。地主と富農は、土地改革と農業協同化によって、その経済的基礎が弱まりましたが、潜在的な力をもち、時としては台頭しました。しかも彼らは正式の社員資格はありませんが、一般の社員と生産労働をともにしています。そのため、公社の党機開に影響をあたえ、公社全体を変質させる可能性を持っています。そこで、公社の指導権を貧下中農層がとり、社会主義の道を歩むために、この協会がつくられました。協会は中華全国貧下中農協会を頂点として、省、県の各級に地方の協会があり、人民公社の協会が基礎単位です。公社貧下中農協会は下部機構として、生産隊に貧下中農小組があり、この公社協会は公社の措導権を掌握するもので公社各級の管理機構とは別でした。文化大革命のなかで、貧農下層中農協会にかわって、貧農下層中農代表会議が活躍し、革命委員会にその代表を出しています。

中国と時代背景

          copyrght(c).中国と時代背景.all rights reserved

中国と時代背景