民主集中制

民主集中制とは広範な人民民主の基礎に立って、権力を集中行使する制度を言い、毛沢東は1945年、党第七回全国代表大会で連合政府についてと題する政治報告を行っていますが、その中で民主集中制について、次のように述べています。新民主主義の政権組織は各級の人民代表大会で政治の根本方針を決定し、政府を選挙するという民主集中制をとるべきである。それは民主的であると同時に集中的であり、民主を基礎とした集中であり、集中に導かれた民主である。ただこの制度だけが、広範な民主を発揚して各級の人民代表大会に高度の権力をもたせることができ、また国事を集中的に処理して、各級の政府に、各級の人民代表大会から委託されたすべての事務を集中的に処理させ、人民の必要なすべての民主的活動を保障させることができる。また、57年、最高国務会議での演説、人民内部の矛盾を正しく処理する間題についての中でも、民主集中制について、こう述べています。一人民の内部では、民主主義とは集中に対して言われるものであり、自由とは規律に対していわれる。これらはみな、一つの統一体の矛盾しあう二つの側面である。それは矛盾もし、また統一もしている。我々はあるものの一つの側面だけを一方的に強調して、他の側面を否定してはならない。人民の内部では、自由がなくてもいけないし、規律がなくてもいけない。また、民主主義がなくてもいけないし、集中がなくてもいけない。こうした民主主義と集中の統一、自由と規律の統一こそが、我々の民主集中制なのである。

中国と時代背景

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