人民内部の矛盾

1957年2月の最高国務会議において毛沢東は人民内部の矛盾を正しく処理する間題についてと題する講演を行い、社会主義社会においても、生産力と生産関係の予盾によって社会が発展することを明らかにした。中国の現状では、この矛盾は多くの場合、人民内部の矛盾として現われ、敵対的な形をとらず、批判と反批判の方法によって処理されます。人民内部の矛盾の主なものは、労働者階級の内部の矛盾、農民階級内部の矛盾、労働者階級と農民階級の矛盾、労働者と民族ブルジョアジーの矛盾などがあります。特に階級的な性質の矛盾は階級闘争によって処理される性質のものですが、中国では人民内部の階級闘争として処理されます。さらに社会主義社会には、資本主義の道と社会主義の道とのた闘いが続けられ、人民内部の矛盾と敵対的矛盾があり、そして階級闘争はまだ完全には終っていないことが指摘されました。66年に高まりを迎えたプロレタリア文化大革命のなかで、共産党内のブルジョアジーの道をあゆむ実権派は、党員ではあるが共産党と社会主義の敵とみなされ、敵対的矛盾を処理する方法で、闘いの主要な相手とされました。

中国と時代背景

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